BCPコラム

投稿日: 2026年6月11日

BCP(事業継続計画)とは?防災計画との違いや策定の4ステップ、盲点になりがちな対策を防災士が解説

※こちらのブログは通信業界歴15年の防災士が書いたものです※

近年、激甚化する自然災害や、予期せぬシステム障害、サプライチェーンの分断など、企業の存続を揺るがすリスクが多様化しています。そうした中で、多くの企業で導入が進んでいるのが「BCP(事業継続計画)」です。

「言葉は知っているけれど、具体的に何から始めればいいのか分からない」

「社内の防災計画があるから、それで十分なのでは?」

そう考えている経営者や総務担当者の方に向けて、今回は防災士の視点から、BCPの基本的な概念や策定のステップ、そして多くの企業が見落としがちな「盲点」について分かりやすく解説します。

 そもそもBCPとは?「防災計画」との決定的な違い

BCPとは「Business Continuity Plan(事業継続計画)」の略称です。大地震などの災害や、テロ、感染症の流行、大規模な通信障害といった緊急事態が発生した際に、「重要業務を中断させない」、あるいは「中断しても許容期間内に迅速に復旧させる」ための戦略や手順をまとめた計画を指します。

ここでよく混同されるのが「防災計画(防災対策)」です。この2つには明確な目的の違いがあります。

  • 防災対策: 人命救助や拠点の建物・設備の「被害を最小限に抑えること」が目的(=守り)
  • BCP対策: 被害を受けたことを前提として、「いかにして事業(ビジネス)を継続するか」が目的(=攻めの自衛)

どれだけ頑丈な備蓄倉庫を作って命を守れても、会社としての業務が1ヶ月止まってしまっては、経営破綻の危機に瀕してしまいます。だからこそ、防災計画とセットでBCPが必要になるのです。

 BCP策定の基本「4つのステップ」

BCPを策定する際は、一般的に以下の4つのステップに沿って進めます。

  1. 中核ビジネスの特定: 災害時に「絶対に止めてはいけない、最優先で復旧すべき業務」を絞り込む。
  2. リスク(脅威)の評価: 地震、水害、感染症、サイバー攻撃など、自社に影響を与えるリスクを洗い出す。
  3. 経営資源の代替案検討: 人、モノ、金、情報(システム)が使えなくなった場合のバックアップ手段を確保する。
  4. 計画の文書化と周知・訓練: 机上の空論にせず、有事に社員が動けるようマニュアル化し、定期的に訓練(訓練)を行う。

 BCPの現場で今、最も見落とされがちな「盲点」

国や自治体もガイドラインを出し、企業のBCP策定を後押ししていますが、せっかく作った計画が「計画倒れ」になってしまうケースが後を絶ちません。その最大の原因が「情報インフラ(通信)の過信」です。

多くのBCPでは、災害時のステップとして「社員の安否を確認する」「サテライトオフィスへ業務を切り替える」「クラウド上のデータを確認する」といったフローが美しく描かれています。

しかし、これらのフローはすべて「インターネットが繋がっていること」が大前提です。

近年頻発している局地的な豪雨や台風による停電、あるいは通信キャリア側の大規模なシステム障害によって、もし通信が完全に途絶してしまったらどうでしょうか。

安否確認システムは動かず、クラウドへのアクセスもできず、経営陣からの指示も現場に届かない。つまり、通信インフラのバックアップ(冗長化)がないBCPは、有事の瞬間にすべて崩壊してしまうリスクを孕んでいるのです。

 まとめ:事業を止めないための「通信の自衛」を

BCPとは、決して書類を作って満足するためのものではありません。有事の混乱の中で、いかに「いつもの業務」を継続できるかというリアリティこそが命です。

現代のビジネスにおいて、通信は電気や水と同じ、いやそれ以上に重要なライフラインです。特定の回線がダウンしても、別の回線へ自動で切り替わるような「マルチキャリア冗長化」を平時から組み込んでおくこと。それこそが、企業のBCPを「机上の空論」から「生きた武器」へと変える、最も重要で実効性の高い一歩となります。

BCPの生命線、マルチキャリアで強固に

当社が提供する「スカイベリーpro」は、ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアに1台で対応するBCP特化型通信サービスです。

オフィスや現場の「通信の遮断リスク」をなくし、どのような緊急事態下でも事業継続を可能にする強固なインフラ作りをサポートします。

企業のBCP対策に不可欠な通信冗長化。「スカイベリーpro」の詳細はこちら

BCPコラム

スカイベリーproについて
ご質問がございましたら
お気軽にお問い合わせください。