BCPコラム
投稿日: 2026年8月3日
※こちらのブログは通信業界歴15年の防災士が書いたものです※
いよいよ8月に突入しました。気象庁の統計上、8月は年間で最も台風の発生数が多い「台風シーズンのピーク」です。近年の台風は大型化・強力化する傾向があり、中心から離れた場所でも線状降水帯による局地的な大雨を発生させるなど、甚大な被害をもたらしています。
各自治体や企業のBCP・防災担当者様におかれましては、社内への注意喚起や避難アドバイスを発信する機会が増える時期かと思います。
しかし、単に「最大瞬間風速40m/sの予測です」とニュースの数値をそのまま伝えても、従業員にはその危険度がピンとこないことが多々あります。
今回は、社内周知や防災アドバイスでそのまま使える「危険度を具体的にイメージさせる実践的な視点」について解説します。
気象情報で発令される数字を、具体的な身体感覚や被害のレベルに言い換えて呼びかけることで、「出社や移動が物理的に不可能である」という認識を共有しやすくなります。
中心気圧などの「勢力」に目が向きがちですが、特に警戒したいのが「台風の移動速度」です。
動きが遅い台風は、同じ地域に長時間暴風雨を降らせ続けます。たとえ勢力が弱まっても、総降水量が数千mmに達し、通常なら耐えられる河川の堤防や治水施設が一気に限界を迎えて土砂災害や氾濫を引き起こします。
台風の中心が遠く離れていても、南からの暖かく湿った空気(暖湿流)が前線を刺激し、台風到達前に激しい大雨(線状降水帯)が降るケースが増加しています。「まだ風が強くないから大丈夫」という油断が、避難の遅れに直結します。
ビル群や高層マンション・オフィスが増えた都市部では、地上とは異なるリスクへの警戒が必要です。
風は上空に行けば行くほど強くなります。10階(地上約30m)では地面の約1.3〜1.4倍の風速になることも。ベランダやバルコニーに置かれた物の飛散防止の徹底が必要です。
河川の氾濫だけでなく、大雨が都市の排水能力を超えて発生する「内水氾濫」により、ビルの地下にある受変電設備(キュービクル)が冠水・停電する事故が多発しています。また、電気が止まればエレベーターや給水ポンプがストップし、高層階は一瞬にして「水が出ない・トイレが流せない孤立状態」に陥ります。
防災アドバイスで大切なのは、数字を客観的に伝えることではなく、「具体的に何が起き、どう行動すべきか」を想起させることです。
そして、万が一内水氾濫や暴風でオフィスや拠点施設が停電・孤立してしまった場合、最も重要になるのが「社内外と連絡を取り続けるための通信手段」です。
どれほど事前の啓発を行っていても、有事にオフィスの通信が途絶えてしまえば、孤立した従業員の安否確認も、次の避難指示も出せなくなってしまいます。ハード面の備え(非常用電源や通信のバックアップ)と、ソフト面(言い換えによる啓発)の両輪で、この8月の台風シーズンを乗り切っていきましょう。
当社の「スカイベリーpro」は、回線工事不要で設置できる、据え置き型のBCP通信サービスです。
万が一の大雨や冠水による停電時でも、非常用電源等と組み合わせることで即座にWi-Fi環境を維持。ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアに1台で自動対応するため、特定のキャリア基地局がダウンした場合でも、その場で生きている最適な回線をキャッチして社内外との通信ラインを死守します。
台風シーズンの本格化に向け、オフィスの「孤立を防ぐ通信インフラ」として、ぜひご活用ください。
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